断熱の役割 

世の中に欠点のない完全な断熱材はありません。 

断熱材は今日の家づくりになくてはならない大変重要な建築素材の一つです。
断熱材の無い家なんて、誰しも考えた事もないと思います。

夏の暑さ、冬の寒さをこの断熱材が完全に断熱(阻止)してくれるとすごく期待しますが、
今世紀の断熱技術で熱の伝達(移動)を断熱(阻止)する技術レベルは、NASAのスペースシャトルくらいで、それでもまだ完璧なものではないそうです。

従って断熱は熱の伝達(移動)をいかに遅らせるかが大きなポイントになります。この断熱技術も近い将来には優れたものが開発される事を期待したいです。そうなれば夢の住宅であったエネルギーゼロの無暖房無冷房住宅が実現できます。まさしく究極の省エネルギー住宅の完成です。

断熱の役割は次の二つに尽きます。

(1)熱の伝達(熱の移動)を阻止する。
(2)熱の伝達(熱の移動)を遅らせる。

熱の伝達(移動)には 輻射、 対流、 伝導、 の三つのタイプがあります。

熱の伝達(移動)にはこのような三つタイプがある事を良く理解して、断熱材の選択に
お役立てになってください。

1)輻射

夏室内が暑くなるのは太陽の輻射熱によって屋根や外壁が熱せられて、その熱が屋根裏空間を暖め壁に伝達されさらに室内へと伝達されるからです。熱(温度)は高きから低きに移動する。その逆はない。

冬冷たい壁やアルミサッシの前に立つとひんやりと冷気を感じるのは暖かい体温の熱が冷たい外壁やガラスに輻射熱として奪われる(移動)からです。

焚き火にあたって身体がポカポカと温かくなるのも輻射熱によるものです。
空気を汚さない(かき廻さない)輻射熱暖房は人間にとって最も優しい暖房です。


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2)対流

エアコンなどの暖冷房がその代表です。エアコンで空気をかき廻し室内を暖めたり冷やしたりするのがその例です。冬暖房してもなかなか部屋が暖まらない足元が寒い!これらは暖められた空気が上昇する対流という熱の移動によるものです。

隙間のある家は上昇した暖かい空気が隙間からどんどん逃げてしまい、外の冷気が家の中に侵入してくるので、暖房しても室内を暖めるのに時間がかかります。

3)伝導

熱が物質の中を伝達(移動)する現象のことです。熱の伝達(移動)はそれぞれの物質の
持っている性質の熱伝導率や熱抵抗値によって関係しますので熱の伝導(移動)にかかる
時間は物質によって異なります。鉄やアルミの熱伝導(移動)はすごく早いです。

木は熱の伝導(移動)に時間がかかります。フライパンの取っ手がその一例です。
取っ手が鉄やアルミだったら熱くて持っていられませんよね。

住まいの断熱はとても重要。断熱に関するご質問はこちらから。


住まいにとって断熱はとても大事なもの。どんなにきれいな家でも、どんなに優しい素材を使っていても、夏暑くて冬寒ければ快適な住宅とはいえません。
それに、いい加減な断熱は壁の中で結露を起こしたりといった原因にもなりかねません。それは家の寿命を大きく左右します。

すまいにとって重要な断熱。しかし世の中には数多くの断熱材や、外断熱、充填断熱といった工法があり、どれがいいのか、悪いのか分からなくなる方が本当に多くおられます。そこで、住まいの断熱に関するご質問、ご相談をお受けしています。まずは下のフォームから送信下さい。

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『色々ありすぎて何がよいのか分からない』という方のお力に少しでもなれれば幸いです。

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