スタッフコラム
困ったなぁ~
みなさんこんにちは。小原です。
突然こんな事言われても何の事かさっぱりわからないよ!いったい何の事!
私は仕事や家でしょつちゅう使ってますが。皆さんも仕事のことや、家庭のことで
使ったことがありませんか?
この「困った」の漢字を良く見て下さい。 「木」という字を四角く囲んでいます。
これで”困る”という漢字になります。木を四角く囲むと困るんですね!
木を四角く囲んでしまうと困ったことが起きる。ここが知りたいですね!
私は建築屋なので、仕事に関することで自分が普段何気なく使っている言葉の意味あい
をいつも気にかけています。
私たちの家づくりにも多いに関係しますので、木を四角く囲んだ家づくりが、やがては
困ったことが起こりますよ!という警鐘を鳴らしてくれていると素直に受け入れたいです。
ここで家が新築される工事の進行と内容について、おおまかに説明しますと、まず基礎
工事が着工されて基礎が完成します。ここから家の構造体が組み上がって行きます。
基礎に土台が敷かれて柱が建ちます。柱と柱には太い梁という木が緊結されて家の
骨格(骨組み)が完成されます。建物の全体を見渡すとまさしく家の構造体です。
人間もレントゲンで見ると骨格が良く分かるのでしょうね。
家の構造が完成しますと、屋根には野地板と言いまして屋根材を葺く下地になる板を貼ります。
ほとんどの住宅会社はこの野地板にベニヤ合板を使ってます。板の厚みは12mmが一般的
です。ベニヤ合板を貼り終えたら雨仕舞いとして防水紙のアスファルト ルーフィング
が貼られます。これらの工事が完了して屋根材が葺かれます。
外壁も(外周の壁の事)全周に屋根と同じくベニヤ合板が貼られます。外壁に貼られるこの合板は
建物の耐震強度を高めてくれる大変重要な仕様になります。合板の厚さは9mmが一般的かと
思います。できれば12mmの厚さであればさらに耐震強度が高まります。
建築中の外壁に白い紙のような物が貼られているのをご覧になったことありませんか、
これは外部からの雨の侵入を防ぐ防水シートになります。この防水シートは屋根に貼った
防水シートとは性質が違います。こんど防水紙を貼った現場がありましたらご覧になって下さい。
そのシートには 防水、防風、透湿 と言う文字が印刷されています。このシートの性質は
雨や風は通過することは出来ませんが湿気(水蒸気)は簡単に透湿します。
特にこのシートはサイディング貼りやタイル貼りの外壁に使われています。
湿式の塗り壁にはまた違った素材の物があります。
屋根と外壁に防水シートが貼られるのに床にはどうして防水シートを貼らないの!
床下は鉄筋コンクリート造のベタ基礎なので雨の心配がないので防水シートは貼りません。
ここまでの内容と今回のテーマ「木を四角く囲むと困ることが起きる。」の検証をしてみます。
1) 屋根にベニヤ合板を貼る。
2) 屋根に防水紙としてアスファルト ルーフィングを貼る。
3) 外壁にベニヤ合板を貼る。
検証
1)ベニヤ合板は軸組みの構造強度を高めるには最良の素材ですが合板は接着剤によって
作られていますので、吸放湿性が低く、透湿(水蒸気の透過)はほとんど出来ません。
2)次に防水紙のアスファルトルーフィングは防水紙であり雨の侵入には強い素材ですが
残念ながら透湿はしません。
総評
屋根や外壁に使われている素材はまさしく「木を囲んでしまう素材」が使われていますね。暖かい湿気を含んだ空気は屋根裏に溜まります。屋根は外気で冷やされて、やがて野地合板の裏に結露が発生します。この繰り返しが何年も続きますと、まさしく困ったことが起こります。
・水蒸気は透過させれば結露は起きない。
・屋根の野地板は透湿する素材を選んで下さい。
・屋根の防水シートも透湿する素材を選んで下さい。
家を透湿しない素材を使ってビニールハウスのようにすっぽり囲んで造ってしまうと家は間違いなく
蒸れます。蒸れると結露が起こり、やがてこの繰り返しが困った事の原因になります。
困るという漢字はまさに木は密閉してはダメですよ。密閉して良いことなんか何もないですよ。
私たちの身近な自然がすべてを教えていますよね!そんな教えを素直に学びたいですね!
困ったなぁ~ 今回は屋根と外壁に付いての話でした。説明が少し長くなり分かり難かった
でしょうか?疑問や質問などがありましたらお問合わせ下さいね。
次回は断熱材と断熱工法に付いてレポートします。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。








