施工進捗日記
小黒恵子童謡記念館をご存知でしょうか?
2016/09/23
皆さんこんにち、いつも弊社のサイトにお越し頂き、誠にありがとうございます。
今日は先月末から工事が始まった小黒恵子童謡記念館耐震補強その他工事の現場にお邪魔いたしました。皆さんは小黒恵子童謡記念館をご存知でしょうか?
元は130年以上も前の明治12年に建築された和風建築の木造個人宅を改装して作られた小さなミュージアムです。故小黒恵子さんは川崎市高津区諏訪にお住まいだった童謡作家さんでした。NHKの「みんなのうた」でおなじみの歌を多数残されています。平成3年に童謡文化の普及 啓発を目的として私財を投じてミュージアムを開設されました。
また「後世までこの文化を残していきたい」との思いから、平成16年に川崎市へ遺贈の申し入れをされておりました。平成26年にお亡くなりになった為、市の方で遺贈を受け耐震工事が始まりました。
下部の写真は2階の天井部分の写真です。重厚な梁の骨組みが年代を感じさせます。一目見ていただいても解るように黒い柱や梁が伝統的な日本の木造建築の匠の技を伝えています。耐震化工事では建物全体の骨組みはそのままで耐震金物と呼ばれる金物等を使ってこれから来るであろうと言われている大震災に備えます。何せ130年以上も前に作られた木造建築の骨組みを残し改築が重ねられた建物なので全容のわからない所も多々あって設計士さんも現場監督さんも打ち合わせを重ね最善策を検討して工事にあたっています。
(画像クリックで拡大します。)平成29年4月のリニューアルオープン予定との事、12月末の工期完了に向けて工事は着々と進んでおります。川崎市には藤子不二雄ミュージアムや岡本太郎美術館等、著名な方々の遺贈された作品を展示しているミュージアムが数件あります。ここもまたそれらと同じように後世に残っていく素敵なミュージアムになっていくことを願っています。今日のところはここまでで、これからも随時ご紹介していく予定です。最後までご拝読ありがとうございました。